日本語しか話せないのに香港へ移住してみた

ヤマンバ→No.1キャバ嬢→バツ2→会社経営→香港移住

それでも暴徒と言えるのだろうか。香港在住日本人が綴る、香港デモの理由と現在の状況まとめ

2ヶ月ほど前に香港のデモについてブログを書いた。

その後も毎日のように状況は悪化し、負傷者、逮捕者の数は増えるばかりである。

「香港のデモ隊は暴徒だ」「香港のデモ隊はテロリストのようなものだ」

最近ではそんな声も聞こえてくる。

しかし、そう決めつける前に、なぜそうなったかを知り、考えてみよう。

香港デモ隊が暴徒と言われてしまう理由と現在の本当の香港を知っても、あなたは同じことが言えるのだろうか。

 

私はここからもう一度声を上げる。

 

 

 

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かなり長いです!すみません

 

香港でデモが行われている理由

 

まず、そもそも香港でなぜ大規模デモが始まったのかというところから説明していこうと思う。

前回この記事で基本的な情報を書いたので、まずはこちらから見てくれると嬉しい。

 

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始まりは逃亡犯条例の改正案

 

香港デモのきっかけになったのは逃亡犯条例の改正案だ。

それも上記の記事に詳しく記してあるが、一言で言えばこれが通ってしまうと香港人の人権がなくなってしまう恐れがあるということ。

この逃亡犯条例の改正案に反対の声を上げてデモが始まった。

その声はたくさんの人に広がっていき、どんどん人数は増え、当時政府もかなり焦ったんじゃないかなと思う。

 

デモの許可

 

ところで、そもそもデモをするときには「許可を取らなければいけない」ということを皆さんは知っていたでしょうか?

法律上、デモをすること自体は自由で、これを縛ることは違反になるんだけど、

道路を使うデモの場合には道路交通法に基づいて警察署に許可を取らないといけないんだ。

香港デモも同じく、最初はデモの許可を取って平和にデモをしていた。

しかしある時からそのデモの許可が下りなくなってしまったんです。

さっき書いたようにデモをするのは自由なわけであって、申請をしているのに許可をしないというのはすごく理不尽な話。

なのでデモ隊は許可を取らずにデモ行進をするようになったんだ。

「デモの自由を剥奪する権利はない」という主張だった。

日本でもたまーに無許可でデモをやっちゃう人がいるみたいだけど、そういう場合でも逮捕されたりすることはない。

しかし香港警察は違った。

 

 

催涙弾を投げる

 

香港警察は無許可で行進するデモ隊に対して催涙弾を放った。

現在では催涙弾ぐらいじゃ驚かなくなっちゃったけど、当時はかなり大騒ぎになったよ。

デモって日本でもマスクしたりする人が多いけど、香港デモも当時は普通のマスクしかみんな持っていなかった。

なので煙を吸ってしまって倒れ込んでしまうような人もたくさんいたんだ。

そしてこれが香港警察とデモ隊の間に大きな亀裂を生んだ。

 

5つの目的

 

香港デモ隊は毎週土日を基本に、許可が下りなくてもデモを続けた。

自由と人権を主張し続けたし、デモに参加する人数はどんどん増えていった。

すると警察の制圧も一層に激しくなり、催涙弾は日常茶飯事に。

デモに参加している人は理由もわからず不当にどんどん逮捕され、なぜか一般市民や記者までもが犠牲になる騒ぎがたくさん起きたんだ。

そこでデモ隊は、当初の逃亡犯条例の改正案の撤回以外にも、+4つの要求を掲げることとなった。

  1. 逃亡犯条例の改正案の撤回
  2. 警察や政府がデモ隊を「暴徒」とすることへの撤回
  3. デモ参加者で逮捕されてしまった人の釈放
  4. 警察がふるった暴力の責任追及
  5. 総理大臣の辞任と普通選挙の実現

この辺りに関しても前回のブログに細かく解説が書いてあるので見てくれると嬉しい。

 

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そしてデモ隊はこの5つの要求を掲げ、今現在もデモ活動を続けている。

 

5つの要求1つも欠かさず

 

香港デモ隊は「5つの要求1つも欠かさず」と誓い、警察や政府と戦っていく道を選んだ。

どんなに理不尽なことが起きようとその気持ちは今だに全く折れていない。

自由を勝ち取るまで、デモ隊は戦うことをやめないだろう。

 

 

逃亡犯条例の改正案は撤回に!?

 

デモ隊と香港警察の衝突が激しくなり、段々と他の国からも香港支援の意見が強くなってきた。

すると香港政府はついに「逃亡犯条例の改正案を撤回する」と発表。

歓喜する者もいれば政府の何かの策略なのではと疑った人もいた。

しかしどちらにせよ、今ではあと4つの要求が残っている。

デモ隊は5つの要求を1つでも諦めてはいけないのだ。

すでに逮捕された仲間や、愛する香港の為に...。

 

自殺をして訴える人も

 

逃亡犯条例の改正案が撤回と発表されてもなお、デモ隊と警察の衝突は収まらなかった。

むしろそれはどんどん激化し、負傷者や逮捕者も増え続ける。

そんな中で自殺をして政府に訴えた人もいた。

彼女は自殺を止めに来た目撃者に対し「5つの要求1つも欠かさず」を言ってもらった後、「頑張れ!」と言い残し飛び降りた。

他にももっとたくさんの人が自殺をしている。

香港政府への諦めは、香港市民にとっては生きていることの価値を無くすに等しいのだろう。

 

負の連鎖は止められない

 

ここまでざっと香港のデモ隊と警察が激しく衝突してしまっている経緯を説明したが、一度自分に置き換えて考えてみて欲しいのです。

誰かに制圧され、自由を無くし生きていくことの辛さ。

仲間が不当に怪我を負い、逮捕されていくことへの悔しさ。

国を諦め命を絶ってしまう人がいる悲しさ。

恨みはどんどん蓄積され、香港警察や政府への怒りも大きくなっていく。

もちろん警察の中にも負傷した人はいて、警察や政府からの恨みだって膨張しているはずだ。

このままお互いに恨みを重ねていけば、この先どうなると思いますか?

 

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最近起きた香港デモと警察の衝突

 

香港のデモは元々は週末だけだったのが、今では毎日行われている。

そして毎日目まぐるしく色々な事件が起き、たくさんの人の心を痛めているのです。

以下、ここ数週間で起きたデモでの印象的な出来事です。

 

 

駅の封鎖

 

香港の鉄道会社のMTRは香港警察の言いなりとなり、駅をいきなり封鎖しデモ隊を閉じ込めたりするようになった。

そして警察の暴行を隠蔽するために監視カメラを提出しないなんてことも。

なのでデモ隊は駅構内を破壊しそれに抵抗。

なので最近では香港の駅が軒並み封鎖されるような日も増えてきています。

 

親中派チェーンや銀行の破壊

 

香港のスターバックスや元気寿司、吉野家などの親中派の店や、中国系の銀行が軒並みデモ隊によって破壊された。

これは反日ではなく、これらの店のオーナーなどが香港政府を擁護する言動を繰り返していた為、制裁の意味で行われた。

しかしこの破壊したデモ隊の中には、デモ隊に扮した香港警察も紛れ込んでおり、デモ隊を暴徒に見せかける為の工作だったとの話もある。

これについては香港市民の中でもやりすぎだとの意見が上がる一方、香港政府へのアピールとしてはこれぐらいした方がいいとの意見も上がっている。

 

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子供や記者が被害者に

 

最近では10歳程度の子供が逮捕されたり、デモを撮影していた記者が暴行されるようなこともある。

一般市民や観光客などでも被害にあった人は多く、香港警察は「気に障った人」なら誰でも暴行OK、逮捕OKという形になっている。

やりたい放題の警察の対応、いつどこで何の理由で逮捕されるかわからない恐怖が、香港にいる全ての人を襲っています。

 

対話集会

 

香港の総理大臣であるキャリーラムが「対話集会」を開いた。

これは香港の一般市民としっかり話し合おうというもの。

しかし実際には選ばれた市民150人でクジを引き、当たれば3分間の発言権が与えられるというだけの陳腐なものだった。

表面上では「平和に」と強調する割に当日には大量の警察が武器を搬入。

そして対話集会の中で、一般市民代表として発言した一人の女性が実は香港警察だったということもわかった。

市民のふりをして警察の擁護を語る彼女。

そして5つの要求については何の返答もない総理大臣。

結局は何の意味もない話し合いだったと、市民は肩を落とす。

 

 

笑いながら銃を撃つ香港警察

 

デモの最中に撮影されSNSで話題になった「笑いながら銃を撃つ警察官」。

市民に向けて笑顔で銃口を向ける何ともサイコパスなこの事件。

香港警察にとって、香港政府にとって、市民の命はそんなものなのか。

ゲーム感覚で銃をぶっ放してくる香港警察、あなたは応援したいと思えますか?

 

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会話の最中にペッパースプレー

 

デモの最中に一人の男性が香港警察に近づいていった。

そして彼は警察の権力の乱用に抗議を始める。

暴力ではなく会話で解決しようと試みた矢先、香港警察は彼の顔面にペッパースプレーを噴射したんだ。

その日は、車椅子に乗っている障害者の男性に向かって香港警察が催涙弾を投げるところも撮影されている。

会話で解決をする意思が、香港政府や警察にはないようだ。

 

中国建国70周年から急展開

 

10月1日。中国建国70周年のイベントがあった。

中国ではかなり賑やかにお祝いしたみたいだけど、その頃香港は最悪の事態に陥っていた。

10月1日のたった1日で逮捕者269人、催涙弾1400発、ゴム弾900発、ビーンバック弾190発、スポンジ弾230発、実弾6発。

過去最大の被害が出てしまったんだ。

ここから更に、デモ隊と警察の衝突は激化の一途を辿っている。

 

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高校2年生に実弾発砲

 

まずこの事件は世界中で大騒ぎになった。

デモの参加者の高校2年生の男の子を、香港警察が至近距離から撃ち、重体へ。

ちょうどデモ隊と警察が衝突していた時とはいえ、思いっきり心臓を狙って撃っているように見えるからびっくり。

ちゃんと訓練していた警察だったら足を狙えるはずなんだよね。

なので正当防衛なんて言えないのだけど、警察は罪に問われないのが今の香港。

そして警察は後日、左肩を撃ったと発表したが、動画で見るとかなりの至近距離で胸を撃ち抜いていることがわかる。

彼は肺に穴が空いて入院中。

命は助かったみたいだけど、警察は完全に殺す気だったんじゃないかと私は思う。

しかも彼は退院後、刑務所に入らなければいけないという。

警察がデモ隊に怒りを覚える気持ちもわからなくはないけど、実弾の発砲はお互いの恨みを更に膨らませたに違いない。

そして撃たれた彼を警察はしばらく放置し、救急車を呼ばなかった。

近くにいたデモ隊はそんな彼に駆け寄り、また警察に暴力を振るわれ、逮捕されてしまったのである。

 

 

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私服警官が銃を振りかざす

 

私服警官が、義務であるベストを付けずに、片手で誰かと電話をしながら街中で拳銃をあちこちに向けるというサイコパスぶりを発揮した。

自分は警察だから罪に問われないし、何しても大丈夫なんだぜ!っていう悪意がひしひしと伝わった。

正当防衛とは言えない挑発態度に、市民は怒りと恐怖を抱えていく。

 

覆面禁止法

 

ある日香港には突然、覆面禁止法ができた。

マスクをしてデモに参加するだけで懲役1年だそうだ。

これは緊急法といって、政府が突然に法律を作ることができる仕組み。

もしかしたら明日、インターネットが使えなくなるかもしれない。

もしかしたら明日、外出が禁止になるかもしれない。

デモ隊だけではなく香港の市民はこのように自由を奪われ続けているのです。

政府は、デモ隊と警察の根本の原因と向き合うのではなく、デモ隊を押さえつけることで解決をしようとしているんだね。

しかしそんなことをしたら市民がもっと怒るというのは、中卒の私でもわかることなわけで...。

 

14歳に実弾発砲

 

毎日起こるデモ隊と香港警察の衝突の中で、今度は14歳の少年が実弾で撃たれてしまった。

彼は太ももを撃ち抜かれ搬送されたが、手術中にも関わらず警察が病院で待機するという奇妙な事態に。

彼もまた、そのまま刑務所に送られ貴重な人生を削られてしまったのである。

ちなみに発砲した警察はその後もデモ隊に銃を向けたが、デモ隊に火炎瓶で攻撃、阻止されたので他に被害者は出なかったようだ。

 

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香港臨時政府宣言

 

ある日匿名で、香港臨時政府宣言というものがSNSを中心に拡散された。

簡単に言えば、もう香港政府には頼れないので香港臨時政府が香港を新たに引っ張っていくよ、というもの。

この情報には大きく期待する者もいれば、何かがおかしいと感じる者もいた。

そして後にこれは、デモ隊に扮した親中派が撒いた嘘だったことがわかった。

 

 

暴言を吐く香港警察

 

香港警察に囲まれた恐怖と怒りで泣いている、一般市民の女性。

彼女は泣きながらも警察に、なぜこんなことをするのかと訴える。

しかし警察はその女性の鳴き声をふざけてマネしながら「ここは中国だ!」と言い放った。

違うよ。ここは香港だよ。

なぜそんな当たり前のことが許されなくなってしまったの?

 

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デモ隊にタクシーが突っ込む

 

デモ隊に向かって親中派のタクシードライバーが突っ込んだ。

急に猛スピードで左折し、人混みに突っ込んでいく様子はテロのよう。

被害にあった3人のうち、1人の女性はかなりの重症で、障害が残ってしまう可能性が高いと言われている。

親中派の人は香港では逮捕されないし、逆に警察に護衛されることもある。

なのでデモ隊はその運転手に制裁を加え、後に搬送されていった。

私はリアルタイムでそれを見ていたが、あのタクシーの突っ込み方でよく死人が出なかったなと思った。

それでも罪に問われない運転手。

あなたが被害者だったらどう思うだろう。

 

警察が使用している武器

 

日本の報道だと催涙弾のイメージが強いと思うので、ここから警察がデモ隊に使っている主流の武器について説明していく。

 

催涙弾

 

催涙剤が詰まった弾丸。

撃った後に破裂、催涙剤が気化して目や鼻、喉などに強烈な痛みを与える。

直撃しなければ命に関わることはないが、水平に撃つと直撃の可能性があるので水平撃ちは禁止されている。

ちなみに香港警察は水平撃ちもするし使用期限の切れた催涙弾も使用している。

使用期限の切れた催涙弾によって健康状態にどんな影響があるかはまだわかっていない。

 

 

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ゴム弾

 

弾丸の一種で非致死性兵器と言われているが、最近ではゴム弾を負った人の3%は死に至るなんて研究結果も出ている。

そして香港のデモではインドネシアのジャーナリストが香港警察にゴム弾を撃たれ、右目を失明してしまった。

 

ビーンバック弾

 

ショットガンから発射される弾丸。

人体は貫通しないように作られているが、撃たれると筋肉の痙攣などを引き起こす可能性がある。

アメリカでは1年に1人程度の割合でビーンバック弾による死者も出ている様子。

香港では救急隊員だった女性が警察にビーンバック弾を撃たれ失明している。

 

スポンジ弾

 

スポンジと聞くと柔らかい弾丸なのではないかと思いがちだが、香港警察が使用するスポンジ弾は鉄板が貫通するほどの威力を持っているとの情報。

警察側は威力が低いといっているが実際にはかなりの凶器。

 

実弾

 

香港警察は実弾も使用しデモ隊を制圧している。

一線を超えてしまった香港警察。

これをきっかけにデモ隊の抗議も激しくなっていくことが予想できる。

歴史に残る事件だ。

 

ペッパースプレー

 

催涙スプレーの一種。

かけられると目や鼻、口の粘膜に激しい痛みを伴う。

香港警察は抗議しようと試みる一般市民に対してもこういった武器を使用する。

  

見た目だけでは判断がつかない

 

香港警察や香港政府は、時に服装を変えてデモ隊を混乱させようとする。

もはや見た目だけでは味方も敵もわからないのだ。

そのセコいやり口がこちらだ。

 

 

デモ隊に扮した泥棒

 

デモ隊に扮した外人の泥棒。

デモ隊の服装をして店に入り込み、お金や商品を盗んだとされる。

店の外にいた香港人が追いかけたが、捕まえることはできなかった様子。

 

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デモ隊に扮した警察官

 

香港警察と、デモ隊の格好をした警察官が、にこやかに挨拶をしているところが目撃されている。

これを捉えたジャーナリストは香港警察によって妨害された。

時に、デモ隊の中に香港警察が紛れ込むことがあるし、それを警察は隠蔽しているのだ。

デモ隊に扮した香港警察が火炎瓶をジャーナリストに向けて投げる様子も撮影されているが、なぜか日本のニュースでは「暴徒化したデモ隊が火炎瓶を投げた」としか報道されていない。

 

ヤクザに扮した警察官

 

香港のヤクザは白いTシャツで服装を揃え、市民を襲う。

しかし、香港警察が白いTシャツに着替えているところも目撃されている。

他にも白T軍団が警察と笑いながら何か話しているところも撮影されていて、これについて香港警察は潔白だと反論しているが、映像として出回ってしまっている以上、これを信じる者はいないだろう。

 

警察官に扮した人民解放軍

 

人民解放軍軍営の中に香港警察が制服を着たまま出入りしていることがわかった。

そしてその日、軍営で香港警察が使う旗が上がった。

なぜ軍営に警察がいるのか、なぜ軍人が警察の旗を持っているのか。

=香港警察の中には人民解放軍が紛れている可能性が高い。

 

政府に扮したヤクザ

 

香港のヤクザが地下鉄構内に現れ、デモの参加者や一般市民に暴力を振るった。

怪我人が多数出たが、何度通報しても警察は現れない。

そしてヤクザが全員撤収した頃を見計らったかのように警察が登場。

その日、ヤクザに対し拍手を送る政治家の映像も撮影されている。

香港政府とヤクザ、警察がとても深い関係にあることがわかるだろう。

 

 

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海外の反応は

 

現在では世界的に見ても、香港を心配し応援している声の方が大きいと感じる。

しかし情報操作に踊らされ、最近ではその意見を変えていく人も多く見られる。

一部デモ隊の破壊行為ばかりを繰り返し放送し、香港警察や香港政府の実態については報道しない国もある。

彼らは暴徒だから撃っても殺してもいい。

そんな印象操作をしているように感じるのだ。

このまま本当にそんな印象が世界中に植え付けられてしまった時、きっと香港では信じられない大虐殺が始まるのだろう。

 

中国の反応

 

中国では香港のデモについて基本的に知らされないようになっている。

なので中国の一般市民は現在の状況を知らない人も数多くいるのだ。

実際に中国で2人、デモについて聞いてきた人がいたが、どちらも「香港の若い子が暴れたりしてるんでしょ?」「香港は中国なのに」「ワガママな子供がいるもんだ」といった反応だった。

どうやらこの規模の大きさや、デモが起きた理由については知らない様子。

そして現状を知っている中国人は、香港でデモ隊に喧嘩を売って返り討ちにあったり、日本で絵馬を破壊してニュースになったりしている。

 

アメリカの反応

 

アメリカ人でも多くの人が香港デモ隊に賛同の意を示している。

しかし大統領であるドナルド・トランプは「人道的な解決を望む」との意見しか今の所出していない。

デモの規模についても小さくなっているとの見解を示しているようで、あまりわかっていないのかな?といった様子。

アメリカ人はこれについて「今は黙っておいた方がいい」という意見の者もいれば「香港を助けてあげて!」と訴える者もいる。

 

日本の反応

 

日本では香港の現状を知り「緊急事態条項」に危惧する声が高まっている。

これは議会を通さなくても法律が作れるというもので、今回の香港の「覆面禁止」と同じようなシステムだ。

これを日本国民が認めてしまったら、いつか今の香港と同じ状態になり得るということ。

なので緊急事態条項に対するデモの規模が大きくなりつつあり、新橋や渋谷では香港を応援するデモも見られる。

 

その他の反応

 

香港デモ隊と警察、政府の衝突が大きくなっても、なかなか国外の政治家からの声が入ってこないのは、これが根本が「中国の問題」という点が大きいだろう。

中国との関係を考えると、安易に香港市民の肩を持つことが難しいのだ。

しかし一般の人々は一生懸命香港の現状を調べ、理解し、寄り添ってくれる人もたくさんいる。

一方ではよく知らないままデモ隊は暴徒だと言う人もいる。

そういう人は、自分の思い込みで考えるのではなく、香港の現状をしっかり知ってから、もう一度判断してもらえたら嬉しいと私は思う。

 

 

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香港旅行は本当に危険なのか

 

現在では、「香港にはデモがあるから怖くて行けない」という日本人が数多くいる。

「旅行に来る予定だったが結局キャンセルした」という人も多いのではないだろうか。

では、香港旅行には本当に今は行かない方がいいのだろうか。

 

在香港日本国領事館とTwitterへの登録

 

香港に旅行を考えている人は

たびレジ - 外務省 海外安全情報配信サービス

これに登録しよう。

旅行の日程とアドレスを入れれば、デモの予定や危険な場所がある場合に在香港日本国領事館から連絡が来るようになっている。

そしてTwitterは情報がとても早いので、旅行中、気になった場所を検索欄に入れるだけで現状を知ることができるだろう。

デモ隊と警察の衝突スポットさえ避ければ、特に観光に被害はないと私は考える。

 

観光スポットの現在

 

つい最近香港で1番人気がある観光スポット、ヴィクトリアピークに行ったのだが、想像よりもはるかに空いていてびっくりした。

 

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現在、旅行客が激減している香港では、観光スポットが並ばずにどこでも見たい放題である。

もちろん香港ディズニーもオーシャンパークもガラガラ。

そして季節的にも今が1番晴れの日が多いので、この時期に観光するのは、逆にラッキーだとも捉えられる。

 

航空券とホテル

 

こちらもデモの影響で、航空券とホテル代金が大幅値下げをしているところが多い。

安く行けて安く泊まれる。

そして観光スポットは並ばずに済む。

そう考えると旅行をキャンセルしてしまうのはすごく勿体無い。

デモ隊と警察がぶつかっている場所を避け、タクシー移動を中心にすれば(タクシー代もかなり安い)、香港観光には何の障害も起きないだろう。

 

 

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実際に見て感じること

 

私は香港に住んでいるが、間近でデモ隊を見ることが何度かあった。

そして普段、香港の一般市民とも何気ない交流があったりする。

そんな中で感じた香港の現在。

 

手を繋ぐデモ隊カップル

 

週末になると、私はいつもデモの生中継を見る。

その中にはたまに、カップルのデモ隊を見かけたりもするんだ。

彼らは手を繋ぎ、共に走って警察から逃げる。

そして、ガスマスク越しにキスをする。

私はいつもそんなシーンに心が痛くなるんだ。

彼らだってデモに参加するのではなく、普通にデートして、青春を謳歌したいだろう。

それでも自分たちの未来の為に戦っているのだと思うと、私は何ともやるせない気持ちになる。

 

自由の為に戦っている

 

香港のデモ隊は香港の自由を守る為に戦っている。

それはデモを実際に見ると余計に響くはずだ。

言葉の壁なんか全く感じないほどに、ひしひしと気持ちが伝わってくる。

この先どんな道が待ち受けていても、彼らは仲間と共に未来を生きるんだろう。

そしてデモに参加していない市民も大多数がデモ隊を支持している。

デモ隊が現れると、まるでスーパーマンが現れたかのように歓声が沸き、警察が現れるとブーイングが起きる。

マッサージ店に入れば常にデモの生中継を流してそれをみんなで応援するし、飲食店に入ってもそれぞれがデモの生中継を流しながら食事をする。

自由を愛する気持ちは香港人全てが抱えているもので、デモに参加せずとも応援している人はたくさんいるのだ。

 

 

恐怖に立ち向かう勇気

 

香港警察は怖い。

香港政府は怖い。

親中派は怖い。

そんなことはデモ隊だって感じている。

だけど自由を失うことはもっと怖いと知っているからこそ、彼らは立ち向かっているんだ。

香港人が望む、香港人の為の香港に戻りますように。

心の叫びが、あなたにも届きますように。

 

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まとめ

 

弾圧や情報操作でしか人を統治できない香港政府。

現在の香港は政府と市民の間に大きな憎しみを生み、デモ隊への掛け声は「頑張れ」から「抵抗せよ」に変わってしまった。

デモ隊に対して暴徒だという人がいるのも、香港政府や警察の味方をする人がいるのも仕方のないことだとは思う。

しかし、私の意見に賛同し、香港の為に力になりたいと願ってくれる人がいるのならば、このブログを拡散したり、個人のSNSで声を上げていってほしい。

この声が大きくなったら、いつかどこかの国の偉い人が助け舟を出してくれると、私は信じている。

香港警察は現在、市民に暴力を振るっても何も咎められない。

人権と自由を奪う権利がどこにあるというのか。

そして私はもう一度問いたい。

 

それでも暴徒と言えるのだろうか。

 

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