高層ビルが乱立する大都市香港。
一見、野生動物に遭遇するようなことは想像もできないこの場所で、なんと私は野生の巨大イノシシと遭遇することとなった。
実は香港では度々野生のイノシシの出没が確認されていて、意外や意外に、イノシシとの遭遇自体は珍しいことでもないらしい。
というわけで、今回は犬の散歩中に出会ってしまった「野生のイノシシ」について綴っていこうと思う。
香港という都会で生きる野生動物達
日本の都心では信じられないけど、香港ではあのビルだらけの金融街であっても、野生のイノシシが歩いているところを目撃されることがある。
実は香港では野生のイノシシの目撃情報が年々増えつつあるらしいのです。
そして、野生のイノシシといってもそのサイズはピンキリ。
2メートル近いイノシシが見られることもあれば、子供のイノシシが目撃されることもある。
私はこれを知らなかったから、イノシシを見つけた時はかなり驚いたけど、そういえば香港には野鳥も多いんだったな、と後から思った。
こんな大都会の中でも野生の動物たちが見られるなんて、日本で生まれ育った私にはびっくりな出来事である。
巨大な野生動物が度々目撃される!?
ではなぜ香港では野生動物がたくさん見られるのかというと、 実は香港のあのビルがずらっと並んでいたり、高層マンションがそびえ立っている部分は全体の25パーセント以下。
40パーセントは自然保護区となっているのです。
なので野鳥やイノシシ以外にも、猿だとかヤマアラシなんかと遭遇することもあるらしい。
しかも数十年前までは野生のトラまでいたそうな。
めちゃこわい。
なのでイノシシのような巨大な野生動物に遭遇することは、大して珍しいことでもないのでしょう。
▽野生の勘なのか山道の方へ登っていくイノシシ
人に慣れてしまった野生イノシシ
実際に今香港にどれくらいの野生のイノシシがいるかはわかっていないみたいだけど、目撃情報が増えていっているようなので、その数は年々増えているのかもしれない。
それに香港のイノシシは人にあまり怯えたりしないみたいで、怪我をしたという話もあまりないらしい。
実際に私が野生の巨大イノシシを見つけた時も、イノシシは人ごみの中を平然と歩き、逆に人の方が逃げ回っていた。
私は面白がってそれを追いかけたんだけど、かなり近くで写真を撮っても彼(彼女?)は振り向きもせずにのそのそ道を歩いていってしまった。
我が家の愛犬がギャンギャン吠えても全く気にしない。
野生のイノシシ、強い。
▽実際かなり大きかった
ケネディタウンのイノシシはどこへ行ったのか
実際には野生のイノシシは歯が鋭いらしくて、オスには大きい牙もあるらしい。
後ろ姿しか見えなかったから私が見たイノシシの性別はわからないけど、イノシシはこわいと感じると攻撃的になったり、子供を守るために攻撃してくる可能性は十分にあるそう。
なのでケネディタウンで見た野生のイノシシは、何も怖がらずに人ごみを歩いていたってこと。
あのあとどこまで歩いて、どうやって森に帰ったのかめちゃくちゃ気になる。
▽違う地域で見つけた野生動物。これもイノシシ??
人間も動物も共存できますように
香港では、野生のイノシシを減らす為に、天敵になる動物を放とうっていう案も出たことがあるらしい。
しかしイノシシの天敵というとライオンとかトラとか、やっぱり超凶暴な大型動物。
そんな動物が間違えて香港の人里に降りてきてしまったら、きっとイノシシ程温厚には済ましてくれないでしょう。
なので都会に出てきてしまったイノシシは捕獲して、離れた山に移すことになった。
イノシシを捕まえて、避妊処置をしたり、マイクロチップを入れる。
しかし今でも野生のイノシシが出てきてしまっているということは、もしかしたら彼らも住むところがどんどん失われてしまっているのかもしれない。
私には香港の土地勘もなければそういう事情もよくわからないけど、もう少しちゃんと対策してほしいなあとか思った。
野生と都会でしっかり住み分けができて、お互いが快適に暮らせるようになることを祈る。